SKY DRONEコラム

12条点検とは?建物安全を守る重要な定期点検

2025.9.1

建築基準法第12条に基づく「12条点検」は、新築や大規模修繕を行った建物を対象に実施される定期点検です。発注者が建物の安全性を把握し、計画的な修繕を行うための重要な手段となります。

12条点検では、建物の主要構造や屋根、外壁、配管や設備の劣化や損傷を専門の建築士が確認し、報告書にまとめます。この点検により、建物全体の耐震性や安全性の確認が可能となり、初期段階でのひび割れやサビ、漏水などを早期に発見できます。また、修繕が必要な箇所を把握することで、計画的な対応を実現できます。

定期的な点検の実施により、発注者は将来的な大規模修繕や事故リスクを未然に防ぐことができます。これは予算管理や運用計画の最適化につながり、不要な工事や費用の削減、さらには建物の長期的な維持管理を実現します。

ドローン点検の活用について

屋根や高所の外壁など、従来の目視では確認が難しい箇所については、ドローンを活用することで効率的かつ安全な点検が可能となります。ドローンによる点検では、高解像度写真や動画での記録が可能となり、点検の精度向上と補修箇所の特定が容易になります。さらに、点検作業における安全性も大幅に向上します。

12条点検は単なる法律上の義務ではありません。建物の安全と維持管理を両立させる重要な取り組みであり、ドローンなどの最新技術を組み合わせることで、より効率的で正確な点検を実現できます。