全面補修が決まっていてもドローン赤外線点検を行うメリット
2025.10.8
建物の老朽化や劣化に伴い、外壁や屋根の全面補修が決まることがあります。しかし、「すでに全面補修が決まっているのだから、点検は不要では？」と考える発注者も少なくありません。実はこの段階でも、ドローンを用いた赤外線点検には大きなメリットがあります。
1. 劣化状況の正確な把握
赤外線カメラを搭載したドローンは、肉眼では確認できない建物内部の温度異常や湿気、断熱材の劣化を可視化できます。全面補修が計画されていても、どの部分に劣化が集中しているかを把握することで、工事の優先順位や補修方法を最適化できます。
2. 工事計画の精度向上
赤外線点検により、実際の劣化箇所や被害範囲を正確に把握することで、工事の設計や材料の手配、工期の見積もりがより精密になります。結果として、無駄なコストや施工リスクを抑えることが可能です。
3. 補修後の検証・保証にも活用
補修工事後に再度ドローン点検を行うことで、補修の効果や残留リスクを確認できます。施工会社との契約や保証対応の際にも、客観的なデータとして活用できる点は大きなメリットです。
まとめ
全面補修が決まっている場合でも、ドローン赤外線点検を行うことで、事前情報の取得、工事計画の最適化、補修後の検証という3つの価値を得られます。「すでに工事が決まっているから」と点検を省略するのではなく、むしろ戦略的に活用することで、安心で効率的な建物管理が可能になります。